三船選手×ニセコクラシック #2【日々の走り込みから】

大会本番まであと4か月を切りました。皆さん準備は進んでいますか?

今年の冬はここ数年に比べると雪の多かった地域や気温の低かった地域も多いようです。しばらく暖冬の恩恵を受けていたということを感じますね。

 

今から30年以上前、高校卒業と同時に渡欧するのが決まっていたので、卒業式までの1か月間で4,500kmほど走り込みました。たぶん今でも月間走行距離で言うと最高かもしれません。とにかく朝から晩まで走り込んでいました。

当然雪の日もあり、気が付くと体には雪が積もったり変速機が凍り付いて動かなくなったり。今ほど高機能なウェアがなかったので、思い返すとよくあんな環境で走り込めたもんだと我ながら昔の自分に脱帽です。

高校卒業と同時にオランダへ渡欧。早生まれなのでジュニアカテゴリーでしたが、最初のレースで強烈に洗礼を受けるも3レースめで9位に入賞。たぶん極寒の中を走り込んだ成果だったのだと思います。

前振りが長かったですが何の話かというと、インターバルトレーニングやスキルアップのトレーニングは、ハートレートだったり出力だったりのトレーニングは多くの方の知るところとなってきていますが、ベースアップとなる走り込みの部分は地味なこともあり、あまり脚光を浴びません。しかしすべての高強度トレーニングは、それに耐えうるベースアップがあってこそなのだと思っています。
科学的トレーニングが一気に進化した90年初頭。ミラノ~サンレモで優勝するためには走り込まないといけない、その走り込みの距離を見ればピークに向かっていつ練習を始めたのか、いつ頃どういう強度でトレーニングしていたのかを理解され始めていたので、走り込んだ距離を聞けば皆がやってきた内容を把握していました。
ちなみにミラノ~サンレモの歴代優勝者のレースまでの走り込み距離ですが、下記のように記憶しています。

94年フォンドリエスト 13,000km

95年フルラン 14,000km

96年ジャラベール 15,000km

そしてエリック・ザベルはなんと20,000km以上。すなわち10月の世界選手権後には既に走り込みを開始していたことを意味し、6週間前のシーズン入りの時点ではレースの集団内走行を高強度ではなく「中強度」と感じられるレベルまでに仕上げてきたことは明白です。
今まだ走りこめていない人は、まずはサドルに跨りましょう。

走り込むこと、自転車にたくさん乗るということは、体を作るということもですが走った距離だけ自信もつくと思います。苦しいときほど最後の底力となって「追い風」となってくれるはずです。